なんとなくから戦略へ、SNS運用のマインドセット転換
京都調理師専門学校の飲食店DX演習では、和食・すしを専攻する学生たちが、プロフェッショナルなSNS運用戦略を学びます。デジタルネイティブの学生たちに、「なんとなく使う」から「戦略的に使う」へのマインドセット転換を促す実践的な授業です。
講師はまず、個人アカウントと企業アカウントでは運用の目的が根本的に異なることを説明します。いきなりバズを狙うのではなく、「お店を知ってもらう」「好きになってもらう」ための目的(何のため)とターゲット(誰のため)の設定が不可欠です。
日常的にSNSを使っている学生たちに対し、戦略的な「ヒアリング」と「選定」の重要性を伝えます。各プラットフォームの使い分けも学びます。X(旧Twitter)はその日のメニューなど即時性の高い情報発信、Instagramはお店の世界観の構築、TikTokは若い世代に向けたアプローチ。
学生たちはこれまであまり触れてこなかった企業・飲食店アカウントを実際に調べます。「京都 和食」などのハッシュタグで検索し、お客様がどのようにお店を探しているかを体験。滋賀県の手まり寿司アカウントを見つけ、「美味しそう、行ってみたい」と感じることで、SNSが持つ集客力を実感しました。
講師は「SNSは単なる投稿ツールではなく、売上を作るためのマーケティング(市場戦略)の重要な一環」と解説します。学生からは、ターゲットを定めた動画制作など、より実践的な運用に挑戦したいという意欲的な声が上がります。個人の道具から「企業としての武器」へ。将来、就職先や自分の店で活かしたいという気づきが生まれています。
ターゲットと目的を考える力は、飲食業界以外でも役立つ普遍的なスキル。就職先でSNS担当を任された際や、将来独立して自分のお店で集客をする際に、この学びが大きな財産になります。和食・寿司という伝統的な分野に、現代の集客に不可欠なデジタル戦略を組み合わせる実践的教育がここにあります。
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