プロの視点を体験する、VRイメージトレーニング
京都調理師専門学校では、VRゴーグルを活用した新しい形式の調理実習の導入編(座学)を行っています。実際にお寿司を握る前の「イメージトレーニング」と「衛生意識の向上」にデジタル技術をフル活用する実践的な授業です。
VRゴーグルを使い、最終的に実際にお寿司を握る実習に向けたステップアップ授業。まずはVRでどのようなことができるかを知るため、「衛生管理」のコンテンツで操作に慣れます。その後、握り寿司や細巻き寿司のコンテンツを通じて、構造や手順への理解を深めます。
手袋の着用など、実際のホテルなどの現場で徹底されている衛生管理を学びます。料理人自身の視点で撮影された映像を見ることで、プロの技を擬似体験し、技術向上に役立てます。熟練の職人が「どこを見ているか」をVRで体験し、感覚をコピーします。
調理と製菓での衛生基準の違いなど、VRを通じて新しく学んだ点に気づきます。VR空間での「間違い探し」にグループで取り組み、普段の授業では気づきにくい細かなポイントを発見。「水洗いで使用したまな板をそのまま三枚おろしに使っている」など、衛生上の問題を具体的に指摘・改善するプロセスを体験します。退屈になりがちな衛生管理の知識を、ゲーミフィケーションで楽しく深く定着させます。
VRコンテンツは今後さらに増えるため、将来再び勉強したいと思った時に自ら学びの機会を探す力を養います。学生は「衛生の知識を活かし、将来は京都で、子供からお年寄りまで楽しめる体験型ブースを備えた和カフェを開きたい」と夢を語ります。
講師は「VRでイメージを掴みながら、実際にシャリを持って感覚を確かめる。学校を卒業し、日本全国や海外、場所を問わず調理現場で長く活躍し、頑張り続けてほしい」とエールを送ります。
伝統的な職人の世界に、VRという「客観的な視点」を取り入れることで、より確実で効率的な技術継承を目指す。将来、新しい技術が登場しても、それを学びの道具として使いこなせるリテラシーを育む実践的プログラムです。
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